感情の透明性、言葉と行動の整合性への執拗な拘り。自他に向けられる潔癖。
感情と行動をミリ単位で合わせる。
嘘に対する異様な嫌悪は生理的であり、責任や誠実さに固執する。
自分の生き方の核だといえる。
だが最も厄介なのが、聖域を塗り潰し、限界まで自分を差し出してしまうことである。
矛盾した行動の対価は、大抵幻滅するようなもので、相手への失望や強い軽蔑だけを残す。
相手の自慰に街灯が当たり、強制的に目に転写させられるような感覚だ。
何を診せられているのだろう。
いや、違う。
何を観ていたのだろう。
そして“実体”そのものが消え失せる。
この連鎖の中で、潔癖は極限まで研がれる。
残るのは、自分を裁き続ける磁力と、期待を手放した者だけが覗き込める底なしの空洞である。
反響すらしない。